Sri Lanka 14
Blog|更新日:2021年5月13日/木曜日
皆さんこんにちは。前回から4か月ほど経ちましたが、学生時代に行ったスリランカの旅行の思い出の続きを書いていきたいと思います。
「城塞都市ゴール編」の始まりです。物々しい響きですね。ゴールはスリランカ最南端の主要都市でもあり、城塞都市でもあるのです。17世紀半ばオランダによって街を取り囲むように要塞が作られたそうです。その中でも要塞に囲われたの中の市街地は「ゴールの旧市街地と要塞」として世界遺産に登録されています。
非常に良い街でした。バスを降りて市街地まで少し距離があったので歩いて向かっていきました。到着したときは夕暮れでまだホテルも決めてませんでした。ただ今まで訪れてきたところよりも観光地化が進んでいるため、ホテル探しには困らないだろうという算段でした。市街地は実際に壁に囲まれており、その周辺に来たら一人の少年が話しかけてきました。なんと上手いもんでツテがあるからホテルを格安でゴール1のホテルに案内するよと言ってくれました。格安になるわけないのですが、ホテルを探す手間が省けるということでついていくことにしました。観光客を狙ったいわゆる客引きをしている少年です。スリランカで今まであった誰よりも英語が上手でした。なのでよくこの子は覚えています。おそらく中学生くらいの彼は、学校にはほぼ行ったことはなく、英語は独学で学んだそうです。ここに来るたくさんの外国人にいっぱい話しかけて英語の力を手に入れたそうです。彼は英語はどれだけ話すかだよ、机に座って文字書いても覚えられないよ。とも僕に教えてくれました。中学生の発言とは思えませんね。自分は書くこともとても大事だと思いますが特に言い返すことなくふんふん聞いていました。お互い住んでいる世界が違いすぎて、特に心を打たれたとか、人生観変えられたとかはありませんでしたが、バイタリティーの違いはとても感じました。お金がないから外に出て外国人に話かけて客を捕まえようという発想に僕は至れないですね。その考えに至ることができない時点で恵まれた環境で育っているのだと思います。珍しく真面目に浸っていました。彼が連れていってくれたホテルは入口星3で部屋星0.5のただの箱でした。これもまたバイタリティーですね。
石畳のゴール市内
入口