And We’re Back!
Blog|更新日:2023年4月2日/日曜日
Blog|更新日:2023年4月2日/日曜日
Blog|更新日:2023年3月27日/月曜日
Blog|更新日:2023年3月24日/金曜日
翌日ひどい雨だった。終日のツアーを予定していたがダメかなと思う。7時過ぎに雨が上がったすきをみて外に出てみるが、またすぐに打ち付けるような雨が降る。イースター島は天気が安定しないらしい。それでも、バスに乗ってツアーを開始する。最初に回ったモアイは海外線沿いですべて倒れていた。昔、部族同士の争いで島中すべてのモアイが倒されたらしい。下を向いて、ただの岩になったモアイは力がなかった。風はすさまじく強く、海は大しけだ。今日はスペイン語圏の人たちがいないので、ガイドは英語のみで行う。ただ自分はそのガイドの振る舞いが好きでなく、あまり集中して話を聞いていなかった。そんなツアーの中でひときわ目立つ女性がいた。かみの毛を短くまとめあげ、高価そうなサングラスをして、フィットした上下の服。彼女はいつも15人のツアーの先頭にいて、興味深げにガイドの話に耳を傾けていた。そしてもう一組。昨日のツアーも一緒になったブラジルサンパウロ在住の大橋さん一家。お父さんとお母さんは自分より2歳年上。息子は5歳だ。話をしているわけではないが、たまたまツアーがいっしょになっているだけでなんとなく同郷の想いで勝手に親近感を持ってしまう。その息子は、大人が見ていない瞬間、見ていない場所で遠くから笑顔を見せてくれる。こんな大勢の大人に交じって歩き回って文句一つ言わない。よくできた子だ。海外線沿いの強風はみんなを困らせる。台風のテレビ中継のような強さだ。カツラならとっくに吹き飛んでいるだろう。次の目的地に向かう頃ようやく太陽が見え始めた。次は山だ!草原の向こうに広がる小高い丘。緑に覆われている。背の高い木は一本もない。この孤島でその昔人々は、祭礼に没頭しモアイを運ぶためにコロとして多くの木を伐採してしまった。未だに木がない。モアイたちがその小高い丘のあちらこちらに顔を出している。まっすぐ立っているもの、横を向いているもの、まだ形が完全でないものまで。神秘的で不思議な空間だ。全部で1000体ほどあるこのモアイ像に人々は何を託そうとしたのだろうか。はるか昔の時代にも生きていくには様々な困難があり、他力本願で自分の幸せを望んだのだろうか。幸せをつかむには自分で切り開くしかない。自分が行動するしかないと思う。山から下りるとみんなで昼食を食べた。ブラジルから来ている大橋さんが英語でコロラド州から来ている老夫婦と話をしている。上手だ。自分は自分からは声をかけられず、おとなしいふりをしている。こういうツアーで外国人同士は本当に仲良くなる。きさくな外国人の良いところだと思う。その後、15体並ぶ壮観なモアイ像を見た。香川県にあるクレーン会社が1988年からプロジェクトを立ち上げ、モアイたちを立てたらしい。こんな世界の果てにまで日本人の援助が入っていることに驚きを隠せない。ちょっとうれしい気持ちにもなる。夕食は、日本食レストランに入った。甲太郎という名前。日本人の奥さんとチリ人の旦那さんのようだった。本物ではなかったがちょっとした日本の雰囲気を味わえた。翌日台風のような雨と風の中イースター島を去った。何だろう。この感覚。名残惜しい。モアイ=イースター島=不思議というイメージしかなった。この旅で、ここに生きる人々とモアイを作った原住民の思いが少しわかったような気がする。少しだが、それらを自分のエネルギーにして子どもたちにもっともっと夢を与えられるようになりたい。(おわり)
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